11月の森のクロモジとお手当て
十 きいろとみどりは 溶け合って 優しい秋の光に透けたクロモジの葉 ふかふかの落ち葉の絨毯の上 寝転がり見上げた木々たちは 私のすべてを包み "それでいいよ" と ただそこに居て はらりはらりと舞い落ちる 温かな背中の感触はここに刻まれて また夜が来る 蝋燭に火を灯し このあたたかな手で 私を癒す どこまでも優しく撫でて 夜が更けるころ触れたのは 赤い林檎の記憶 とてもあたたかでやさしいもの
11月の森のクロモジとお手当て
十 きいろとみどりは 溶け合って 優しい秋の光に透けたクロモジの葉 ふかふかの落ち葉の絨毯の上 寝転がり見上げた木々たちは 私のすべてを包み "それでいいよ" と ただそこに居て はらりはらりと舞い落ちる 温かな背中の感触はここに刻まれて また夜が来る 蝋燭に火を灯し このあたたかな手で 私を癒す どこまでも優しく撫でて 夜が更けるころ触れたのは 赤い林檎の記憶 とてもあたたかでやさしいもの